12月30日。
今日、餅をついた。この日のために石臼を買って、前日から用意をして。
祖母や祖父の時代、我が家では、年末に伸し餅や鏡餅をつくことが恒例行事だった。土間の空気の冷たさと、出来立ての餅の美味しさが、幼い記憶に残っている。また学生時代、自分の大学の日本画科は餅屋をやると決まっていたので、毎秋餅をつく機会があった。
自分の中で餅つきは、時にけじめであり、時にお祭りのような、思い入れのあるイベントだ。
今回の餅つきは、学生以来のことだった
出来立ての餅を、醤油、納豆、大根おろし、そして小豆や黄粉につけて食べる。
そして、伸し餅と、鏡餅をつくる。来年も力強く過ごせるようにと願いを込めて。
餅をつきながら、今年を振り返っていた。
2020年をコロナ抜きでは語ることは難しい。けれどそれでも、嬉しいことはたくさんあった。
このウェブサイトを作成したこと
初めてのドローイング展
そしてテレビ番組「ニュースOne」のための制作
また映像作品という自身にとって初めてのジャンルに参加したり、
新聞の取材を受ける機会もあった。
そしてまた 来たる年に向けて、次の展示に向けて、新しい制作を進めています。
これからも何があるか分からないけれど、ただ描きつづけることは、今年も、来年も、何も変わらないのかもしれない。
いつも絵があることを、ありがたいなと思いながら、餅を飲み込んだ。
皆さま、今年も大変お世話になりありがとうございました。
展示をきっかけに知っていただいた方、「ニュースOne」をきっかけに知っていただいた方、インスタグラムをきっかけに知っていただいた方。そしてずっと昔から絵を観てくださっている方。
いつも応援いただいている すべての方に、感謝申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。