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流れる

気がついたら前回の更新から2ヶ月以上も間が空いてしまった。当たり前のことだけど、時間は流れているのだなあと感じる。

7月、映像の撮影で、屏風作品「流」を屋外に持ち出した。

勢いのよい川の前で。
静かな海が広がる砂浜で。

山田雅哉
山田雅哉

この「流」は、 2013年に制作した一双の屏風のうちの一つで、具象を描いていた当時から現在の画風に至るまでのちょうど転換期にあたる作品だ。この少し前に点描の作品があり、その点が流れ出すようにして、この屏風の“線”に至ったのだと思い出す。

今見返すと、もっとここを…と作品として感じるところはある。ただ、屏風ならではの奥行きを意識した構図や、勢いのある線のタッチなど、今では描けないというのも事実だ。


時間は流れている。
川の流れのように、溢れんばかりに勢いがある時もあれば、流れを感じないほどに緩やかな時もある。
しかし、どのような流れであり、進んでいる。

最近、自分よりうんと若い世代の子に、人生の相談を受けた。

僕にしてあげられることは特にないけれど、止まることのない流れの中、今しか居ることのできないこの点を たいせつにして欲しいと願い、自身そうあろうと思った。


山田雅哉が参加した動画作品は、近日公開予定です。またお知らせします。